予防投与の対象者

薬剤の添付文書上における予防投与は、 「インフルエンザウィルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記の者を対象」となっております。

• 高齢者（65歳以上）
• 慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者
• 代謝性疾患患者（糖尿病等）
• 腎機能障害患者

上記対象者以外でも入学試験など大事なイベントで感染を避けたい場合に予防投与は可能です。

予防投与の対象者

インフルエンザ発症者あるいはウイルス排泄期間（発症2日前から発症日まで）にある方と濃厚接触した場合、 接触後48時間以内に吸入します。
そのため、大切なイベント前３日前に吸入すると効果的です。

また、同一シーズンに異なる型のインフルエンザに罹患する可能性があります。
そのため、投与の必要性を診察時に検討の上で１シーズン中に複数回投与することもあります。

効果

A型またはB型インフルエンザ感染症の治療及びその予防
予防期間はイナビル吸入後、7～10日間です。
なお、感染リスクを下げますが、100％感染を防止することは出来ません。

副作用

0.5%以上で下痢、
0.5%未満で悪心、胃腸炎、じんましんが生じる可能性が報告されています。

処方薬

第一三共㈱　イナビル吸入粉末剤20ｍｇ

費用

※10歳以上40ｍｇ（20ｍｇ2個分）を1回で吸入
　20ｍｇを1日1回2日間吸入することも出来ます。